WEEKLY PRODUCT ANALYSIS
今回は20SS Supreme Week10 にて発売した ” Military Trench Coat ” について商品解説する。
Trench Coat (トレンチコート)の歴史
起源は第一次世界大戦の英軍の寒冷な欧州での戦いに対応する防水型の軍用コートとして開発。船乗り達の寒さを凌ぐワークウェアが起源のPコートやダッフルコートに対して、トレンチコートは陸用の防寒具で、ミリタリーウェアとして誕生。
Trench Coat の歴史を踏まえた上で、今回発売されたアイテムの考察に入る。
先ず驚くべき事は、公式サイトにて記載のペイズリー柄プリントがブラックにはないという事、、、。公式サイト画像のブラックにはペイズリー柄は見られず、確かにカラー名がPeach Paisly、Olive Paiselyであり、 BlackはBlackでBlack Paiselyとしていない。同色のプリントが施しているのではないかと想像していた方もも少なからずいるのではないだろうか。個人的には同色のさり気ないプリントがあっても良かったが、長いビジョンで考えれば無地で大正解かと。
ファブリックはコットン 100%。ガーメントダイ (製品洗い)が施され、ところどころアタリが出ており、Vintage調、既に何年も着たような経年変化が感じられる。
ファブリックはライトウェイトなコットンを使用しており、想像以上に軽く、近年の暖冬の流れもある為、ロングシーズンに渡り活躍する事が予想される。(定番のコットンツイルのワークパンツよりもライトな生地使用)
商品説明通りピンバッジが付属。ピンバッジに関して、ボタンホールにピンを通しているかと思いきや、ファブリックにダイレクトに貫通、、、流石Supremeと言いますか、Supremeであれば許せます。
Trench Coatの特徴的なディティールであるチンストラップ。目的としては、適宜締める事で雨、寒風を防ぐ為であるが、こちらも飾りではなく、実際にボタンの付け替えで使用することができる。
襟腰の負荷のかかりやすいポイントは、強度を上げる為にいくつものステッチが走る。
第一次世界大戦の際は、ライフル銃の銃床を支え、撃ったときの衝撃から体を守る為やボタンを全て上まで止めた時に最終上ボタンがフラップの下に来るようにデザインされ、現在でも雨水がコートに侵入する事を防ぐ役割を担う。
そもそもの役割としては、階級を示すバッジを付けたり、双眼鏡などのストラップが滑り落ちるのを防ぐ役割。今でもミリタリーモチーフのデザインには良く見られる仕様。
フロントポケットには、Supremeのピスネームが取り付けられ、ポケットにはボタンが取り付けられており、ポケット内のモノがこぼれ落ちる事を防ぐ。
アームホール、袖幅も若干太目であることからリラックスフィットでの提案。
後ろ身頃中央にベルトループが付く。
バックベントにはボタンも付きのインバーテッドプリーツ仕様となっており、こちらはスリットを入れずにプリーツにしている為、風の侵入を防ぐ役割となる。
袖幅調整可能なカフスボタンが付く。
商品説明でもある通りWATER RESISTANT 機能があり防水ではないが、耐水性があり雨など多少水に濡れても水が玉になり弾く。
集中的に濡らした場合、最初は水が玉になり弾いてたが、次第に表面に浸透し、完全防水ではない事も理解できる。
商品解説としては以上となる。
想像以上に本格的仕様な作りとなっており、かなり大満足な商品。今回別カラーも欲しくなった為、追加購入予定とする。
Supreme 20SS Week10 についてはこちらからチェック。
Supreme 公式オンラインストックはこちらからチェック。
Via. wikipedia