WEEKLY PRODUCT ANALYSIS – LEVI’S 70505 4th BIG E
近年 ヴィンテージ リーバイス が市場から出回っている数が減り、それに伴い価格が高騰しつつある中、今後欲しくても買えない状況になることは予想される。
その言った背景から、手に入るタイミングがあれば購入をはかっている中で、今回、個人的にこのコンディションが気に入り、Levi’s 70505 通称 4th (フォース)と呼ばれる、デニムジャケット (トラッカージャケットとも呼ばれる) を購入に至る。
今回、購入の Levi’s 70505 についてレビューする。
全体的に素晴らしい色落ち、良いアタリがあり、インディゴの色残りとしては60%ってところでしょうか。雰囲気がとても良い。
購入金額は、税込30,000円
年代としては、1967-68年モデル。
サイズスペック (44サイズ)
身幅 55センチ
着丈 60センチ
袖丈 64センチ
袖幅 13センチ
裾幅 51センチ
年代の見分けるポイント
① 紙パッチに大きさ
② フロントポケットに付くタブ
③ フロントポケットのバータック(カンヌキ)のステッチカラー
④ ボタン裏刻印
ではそれぞれのポイントを見ていく。
① 紙パッチの大きさ
襟下に付く紙パッチの大きさが、小パッチモデルであること。
また今回はパッチには敗れがあり、多くが欠損しているためサイズなどの情報が不明。
② フロントポケットに付くタブ
タブが BIG E の不均等 V であること。
③ フロントポケットのバータック(カンヌキ)のステッチカラー
フロントポケットの入り口部のステッチが、シングルステッチのネイビーであること。
④ ボタン裏刻印
画像では見にくいですが、ボタン裏刻印が 526 の3桁。
これらの情報より、こちらのモデルは、1967-68年モデルとなることが
推測される。
参考までに、他の年代について解説
・1966年モデル
通称 3rd (サード)と呼ばれる 557 と4th (フォース) の70505 のロットナンバーが同じとなる移行期モデル。
特徴としては、襟下に付く紙パッチが大パッチであること。
カンヌキにステッチカラーが、イエローまたは、オレンジであり、ステッチが2本であること。
タブは BIG E。
フロントボタン裏が、1文字の英文字が刻印されていること。
・1966-67年モデル
小パッチとなるのは、1966-71年となり、各年代で大きな特徴がある。
紙パッチが、小さくなり小パッチとなる。
フロントポケットのカンヌキがイエローまたはオレンジカラーの2本ステッチであること。
タブは、 BIG E。
フロントボタンが、英文字1桁から数字3桁の刻印に変更。
この年代までは、着丈が短く、身幅がやや太めの3rd (サード)のシルエットに似た仕様となる。
・1967-68年モデル
パッチ、タブ、ボタン裏刻印は、前期と同様であるが、カンヌキのステッチカラーがネイビー、ブラックの1本ステッチに変更。
この時代以降は、着丈が長く、身幅も細くなり、4th (フォース) と呼ばれるスタイルが確立。
・1968-71年モデル
紙パッチの仕様が変更となり、ケアラベルが追加される。
ケアタグ（洗濯方法等）には「HOT WASH NORMAL CYCLE-COLOR WILL BLEED-WASH AND TUMBLE ALONE. SHRINKS APPROX.3%」と表記。
ちなみに意味は洗濯機の設定を通常、高温とし、色移りするので洗濯、脱水共に分けて洗う。
洗濯すると約3％縮むの意。
最終の BIG E タブ期となる。
・1972年以降モデル
フロントポケットタブに関しては、
これまで BIG Eであったが、 SMALL e に変更。
初期に関しては、白いケアラベルが付くが、それ以降こちらのケアラベルも無くなる。
SMALL e の中でも、古い年代のものを探す際に見分けるポイントが、白いケアラベルの有無となる。
その他、余談になりますが、70505 の後に付く0217はデニム地の品番となり、70505 – 0317 は、裏地にブランケットが付いた品番となる。
引き続き、購入商品のレビューを再開する。
肘裏にあたる部分の色落ちが激しくあり、またスポットで色抜けがが見られる。
今回の購入の決め手が実は、この肘裏部のダメージ状況が特に心に刺さり購入に至る。
かなりイケていると思いませんか？笑
これこそヴィンテージによって生まれる芸術であると感じます。笑
ホワイトのスポットあり。
さりげないですが、こういったポイントに心惹かれます。
襟部の色落ち加減も良い感じです。
フロントトップボタンを開けた状態。
バックスタイル
襟、肩周りから袖にかけて、良い感じの縦落ちが見られる。
所々ステッチが切れているポイントあり。
袖部は、ステッチまで擦り切れており両袖ともに擦り切れている状況。
ボタン裏刻印は、526.
襟裏には色濃くインディゴが残っている状況。
今回購入モデルに関して、納得のいくコンディションで購入できたかと思います。
今後益々ヴィンテージに関して、マーケットに出まわる数も少なく、金額も上がることが予想されるので、気になるモデルがあれば、購入し、随時商品レビューする。
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